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活動目的

当団体は、フィクトセクシュアルや非対人性愛について、当事者の声を記録すること、および当事者の立場と学術的知見の双方にもとづいた情報を提供することを目的としています。

フィクトセクシュアルのプライドフラッグ

主な活動内容

・当事者の声の記録(同人誌の制作・頒布等を行なっております)

・当サイトやSNSでの情報発信

フィクトセクシュアル・パースペクティブとは

フィクトセクシュアル的な観点のこと。フィクトセクシュアルを自認する人々の見方だけでなく、より広く、対人性愛中心主義を問い直す視座のことを指します。当団体はこのような視座から活動していきます。対人性愛中心主義については用語解説のページをご覧ください。

団体概要

名称:Fictosexual Perspective

主催:松浦優(ご依頼等の連絡先はhttps://researchmap.jp/mtwrmtwrをご覧ください)

Twitter (X): https://twitter.com/FictPerspective

英語版ウェブサイト(試作中): https://medium.com/@fictosexual-perspective

活動開始:2024年2月18日

メインコンテンツ

フィクトセクシュアルに関する質問はこちら

(最終更新日:2025年11月3日)

セミフィクトセクシュアル:生身の人間と架空のキャラクターのどちらにも惹かれるセクシュアリティは何と呼ぶ?

セミフィクトセクシュアル

歴史の記事で解説したように、「フィクトセクシュアル」はもともとアセクシュアル・コミュニティから生み出された言葉で、生身の人間に性的惹かれを抱かないことを表すものでした。しかしマスメディアやウェブ記事などで、アセクシュアルの文脈が忘れられたまま紹介された結果、現在では生身の人間に惹かれる人でも、キャラクターに「ガチ恋」している人であればフィクトセクシュアルと呼ばれることがあります。

一方、英語圏のコミュニティでは、生身の人間と架空のキャラクターのどちらにも惹かれることを表す用語として「セミフィクトセクシュアル」(semi-fictosexual)が使われることがあります。「semi」は「半分」や「準」という意味の接頭辞で、訳すとすれば「半虚構性愛」や「準虚構性愛」となります。

すこし細かい補足

セミフィクトセクシュアルも当事者たちの間で草の根的に使われ始めた用語ですので、厳格な定義があるわけではないですが、大きく2つの使われ方があります(どちらで使っているかは人それぞれです)。

ひとつは、現実の人間にまったく惹かれないわけではないが、どちらかというと現実の人間に対してはアセクシュアル寄りだ、というニュアンスです。こちらはアセクシュアル界隈で見かけることが多い用例で、要するにグレーセクシュアルのバリエーションとして捉えるものです。

もうひとつが、いわば現実と虚構の「バイ」セクシュアルという感じで、どちらにも惹かれるというニュアンスです。こちらの場合はアセクシュアル的な含意はなく、マルチセクシュアル(multisexual)のバリエーションとなっています。

そもそも「フィクトセクシュアル」は何のための言葉なのか

ここまでの説明に対して、「現実の人間と架空のキャラクターの両方に惹かれるというのは、普通のことではないのか」と思う人もいるかもしれません。ある意味ではそのとおりでしょう。ですがここで重要なのは、そもそもフィクトセクシュアルという言葉は何のためのものなのか、ということです。

フィクトセクシュアルは、対人性愛を前提とする社会に対する問題提起のための言葉です対人性愛規範的な社会のなかで、自分のあり方をうまく言い表すことができなかった人や、差別や周縁化を経験してきた人が、自分のあり方や経験を説明するために生み出した言葉なのです。セミフィクトセクシュアルもまた、そのような人々のための言葉であるということを、理解しておきましょう(逆に言えば、そうした問題提起がまったく必要ないと思う人は、わざわざフィクトセクシュアルやセミフィクトセクシュアルと名乗る必要はないでしょう)。

フィクトセクシュアルについての啓発ポスターを公開しました

フィクトセクシュアルの基礎知識をA4用紙1枚にまとめています。非営利目的であれば再配布自由です(他言語への翻訳も歓迎です)*1

PDFは下記のURLからダウンロードしてください(2026年9月11日更新)。

https://drive.google.com/file/d/1TiDLM25usWidKj_pUGr03sKgSdHtfnUg/view?usp=sharing

フィクトセクシュアルの啓発ポスター(A4サイズ)

*1:詳しいライセンスはこちらをご確認ください:コモンズ証 - 表示-非営利 4.0 国際 - Creative Commons

【トークイベント告知】「フィクトセクシュアル」と「対人性愛」を語る!(2026年10月10日)

フィクトセクシュアルをめぐる論点について、荻野幸太郎さんとトークイベントを行います。NPO法人うぐいすリボンとFictosexual Perspectiveの共催イベントです。

  • 題名:「フィクトセクシュアル」と「対人性愛」を語る!
  • 日時:2026年10月10日(土)12:00開演
  • 会場:高円寺パンディット+ライブ配信(アーカイブ販売あり)
  • 料金:下記URL参照
  • 申込:https://pundit.jp/products/26p1-10-10

イベント開催とあわせて、荻野幸太郎さんが出会った当事者のエピソードについて、記事が公開されています。貴重な記録ですので、ぜひこちらもご覧ください。

【告知】同人誌『Fictosexual Perspective 2026』頒布のお知らせ

同人誌『Fictosexual Perspective 2026』を以下のイベントで頒布します。

●コミケ108(2026年8月15日と16日 両日)

「マンガ論争」特設スペース(東1ホール。エスカレータ降りて入ってすぐ右)にて委託販売*1

文フリ東京43(2026年11月8日)

(スペース等の詳細は後日公開)

※通販の予定はありません。電子版は紙版の頒布が終了次第、BOOTHにて販売予定です。

同人誌概要

本誌は、フィクトセクシュアル当事者の経験やフィクトセクシュアルの観点からの思考を記録する同人誌です。春頃に原稿募集を行い、13名にエッセイや論考を執筆していただきました。キャラクターとの関係性や、性愛に関する思索、社会への問題提起、AIとの距離感など、さまざまな話題の詰まった一冊となっています。以下に目次を公開していますので、ぜひご覧ください。

●会場頒布価格:600円

●ページ数:138ページ

表紙

同人誌『Fictosexual Perspective 2026』表紙画像

目次

はじめに
フィクトロマンティックの物語オタクとしてやっていく(霧江サネヒサ)
恋愛下手(とら子)
フィクトセクシュアルと人生(トク)
アセクシュアル、または/かつフィクトセクシュアルによる自身の性欲についての考察(かすたーど)
とあるFセク/Fロマ当事者の存在記録2026☆彡(ナナフルート)
現実とフィクションを比較して苦しんだ話(佐々木経久)
ゆきという天使(とし)
生まれてきてくれてありがとう:オリジナル・キャラクターとの対談(生きてる)
とある二次元アイドル同好会で覚えた三次元への好意に対する違和感の一例(Renais_F)
この世界とは別のあり方で(Hiyomi)
Mi adoregas vin. :桜羽エマを好きになった話(き)
私とキャラとの交流についての短い報告(き)
フィクトロマンスの祈り:この世の正解を、私は選ばない(原愛)
私とキャラクターの六年の愛:対男性関係を迫られてしまうこの日本で(いちかわ壱)
付録:フィクトセクシュアルの歴史(松浦優)
付録:フィクトセクシュアルだとオープンにした著名人(松浦優)
あとがき

『Fictosexual Perspective』既刊はBOOTHにて電子版を販売中です

*1:※コミケには編者(松浦優)は不参加ですので、ご了承ください。

【原稿募集】同人誌『Fictosexual Perspective 2026』の原稿を募集します(エントリー〆切延長:5/6迄)

●同人誌『Fictosexual Perspective』について

本誌は、フィクトセクシュアル当事者の経験やフィクトセクシュアルの観点からの思考を記録する同人誌です。コミケや文学フリマ東京などの同人誌即売会で頒布するほか、国立国会図書館への納本を予定しています。電子版も頒布予定です。

本誌で言う「フィクトセクシュアルの観点」は、フィクトセクシュアルを自認する人々の見方だけでなく、より広く、対人性愛中心主義を問い直す視座のことを指します。対人性愛中心主義とは、フィクトセクシュアルの立場から提起された用語で、生身の人間へ性的に惹かれることを「望ましい」「あるべき」セクシュアリティだとする規範のことです。

『Fictosexual Perspective』既刊の電子版をBOOTHにて販売しています。

●募集テーマ

以下のテーマでエッセイ原稿を募集いたします。

・自分のセクシュアリティに関する経験
(欲望や感覚、あるいは架空のキャラクターとの関係や、現実での人間関係での出来事など。ご自身の経験と、そこから考えたことや思ったことなどを自由に書いてください)

●投稿資格

下記のいずれかに該当する方
・フィクトセクシュアルあるいはフィクトロマンティックを自認している方
・対人性愛(生身の人間へ性的に惹かれること)とは異なるものとして、架空のキャラクターへ惹かれたり、性的/恋愛的な創作物を愛好したりしている方(フィクトセクシュアルやフィクトロマンティックと自認していない方も歓迎です)

●文字数

3000字〜15000字程度(応相談)

●提出先

投稿は事前エントリー制です。投稿希望の方は、下記のフォームにメールアドレス等の必要事項を記入してください。記入していただいたアドレスに、提出先についての説明をお送りいたします。

●〆切

エントリー期限は2026年4月末5月6日、原稿提出期限は2026年6月末といたします。

●その他

  • 掲載された文章は、不特定多数の人に読まれたり、将来的に研究やメディア等で引用されたりする可能性があります。原則としてペンネームでの投稿をお願いします。
  • 寄稿者には謝礼として、完成品の原物もしくは電子データをお渡しいたします。原稿料や謝金はございませんので、あらかじめご了承ください。
  • 1人で複数投稿していただいて構いません。
  • 過去に本誌に投稿したことのある方も、投稿していただいて構いません。
  • 過去に個人ブログ等で公開した文章も投稿していただいて構いません。ただし投稿原稿のなかで、初出の情報(「過去にブログで公開した文章である」という旨)を記載しておいてください。
  • 基本的には提出いただいたものを(最小限の校正をしたうえで)そのまま掲載する予定です。ただし全体の分量や構成との兼ね合い等の事情によっては、修正をお願いしたり、掲載をお断りしたりすることがあります。あらかじめご了承ください。

【告知】『Fictosexual Perspective 2025』電子版の販売を開始しました

『Fictosexual Perspective 2025』の電子版をBOOTHにて販売しています。

販売価格は500円。内容は紙版と同じです(誤植のみ修正しています)。

本誌は、フィクトセクシュアル当事者の経験やフィクトセクシュアルの観点からの思考を記録する同人誌です。春頃に原稿募集を行い、11名にエッセイや論考を執筆していただきました。セクシュアリティジェンダーに関する具体的な経験のほか、「キャラクターとは何か」「物語とは何か」という思索、さらに台湾における性表現規制の記録など、充実した内容になっています。このほか特別寄稿として、NPO法人うぐいすリボンの荻野幸太郎さんの書き下ろし論考も掲載しています。

目次は上のBOOTHのページで公開していますので、ぜひご覧ください。